有料老人ホームを選ぶに際してのポイントとして「契約書」と「退去要件」についての説明です。入居契約書に書かれている項目や、主な用語の説明についてはそれぞれリンク先のページをご覧ください。
ここでは、「契約書全般」についてと、入居後に発生するトラブル原因の中で「費用」とともに上位を占める「退去理由」の部分に焦点を絞って、ポイントを説明します。
- 有料老人ホームの契約書の記載は高齢者向けになっていますか?
- 文字が小さい、薄いといった高齢者向けの書面として配慮がかけているものは問題があります
- 契約書や重要事項説明書に不明な点などは残っていませんか?
- 有料老人ホームとの入居契約を締結する前に、再度各書面をひと通り読みなおしてみてください。
流し読みでなく、1つ1つ意味を考えて読んで下さい。
「わからない点」「あいまいな点」「(記載すべき点が)記載されていない点」など残っていませんか? - 身元保証人はその責務などを理解していますか?
- 身元保証人は、月々の利用料の支払いが滞った場合の補填、本人が判断能力が落ちた時の代理での意思表示、退去の際に本人および所有物の引き取り、等の責務を負います。これらの義務や入居契約書等の内容を把握していますか?
- 有料老人ホームの退去理由の確認をしていますか?
- 有料老人ホームでは、入居者が一定の行為をした場合にホーム側から契約の解約(退去)を求められる場合があります。どういった場合に解約となるかについては、入居契約書や重要事項説明書に記載がありますが、ここに記載されている解約(退去)要件に具体性が無いものは具体的な内容を有料老人ホーム側に確認します。
- 月々の利用料の支払いを一定期間以上怠った場合・・・
「何か月以上遅滞した場合なのか」「定められた遅滞期間の経過をもって自動的に解約になるのか、ホーム側からの催告から○日以内に支払わなかった場合に解約となるのか?」 - 利用者が自分自身、他の入居者、スタッフに対して一定の行為をした場合・・・
一般的には身体的な危害を及ぼす(おそれがある)場合などに適用される条項ですが、具体的にどういった行動があてはまるのか?確認しておきましょう。また、過去に該当事例があればその内容も。 - 一定期間、外泊等によりホームへの復帰が困難または復帰の意思が無いと判断される場合
「何か月不在にした場合か?」
死亡や支払いが困難になって退去したケース以外について、「利用者側からの解約はどういった理由からか」「ホーム側からの解約はどういった理由からか」、また、それぞれの理由での実際の退去人数を確認しておくとよいでしょう。 - 月々の利用料の支払いを一定期間以上怠った場合・・・