収集した有料老人ホームの資料を比較・検討したら、次は実際にホームを見学します。
- パンフレットなどの文書だけで決めずに、実際に自分の目で見て肌で感じるために有料老人ホームへの見学は必須です(「百聞は一見にしかず」、ですね)
- 知人からの口コミなどで「このホームいいよ」と聞いているような場合でも、その知人の方と入居予定者やそのご家族の方ではこれまで暮らしてきた環境や性格、趣味嗜好などが異なりますので「必ずしも好印象になるとは限りません」。
- 出来る限り、入居予定者の方と一緒に行きましょう
- 大人数での見学はすでに入居されている方への迷惑になりますが、1人だけでの見学は見落としがあったり、ホームで感じる雰囲気等も1人だけのものになってしまいます。3~4人程度の複数の目でチェックした方がよいでしょう。また、複数人で見学をすることで、ホーム側の担当者や雰囲気に押されてしまって「聞くべきことが聞けなかった」ということも少なくなります。
- パンフレットなどの資料比較検討段階と同様に『複数の有料老人ホームを見学する』しましょう。多くのホームを見学することで、ホームに関する知識が増え、比較ができることによってホームの特徴が見えてきます。また、ホーム全体(入居者)の雰囲気も1つのホームだけを見学した場合だと「老人ホームはこんな感じなんだ」と思ってしまうこともありますが、いくつかのホームを見学することで「活気があるホームだな」など印象に差がでてきます。
※複数ホームを見学する場合に、本命のホームがあるのであれば、その本命ホームは(比較しやすいように)最後に見学する、というのも1つの方法です。 - オープン前またはオープンしたてのホームの場合、同じ系列のホームが近くにあれば近隣のホームもあわせて見学しておくと良いでしょう。
- 7-1)確認したい点をまとめる
- 有料老人ホームへの見学は意外とチェック漏れが発生しやすいものです。事前にパンフレットや重要事項説明書を見て疑問に思ったことやわからなかった点などをまとめておきます。事前にある程度の介護などに関する基礎知識やホームに関する情報などを頭に入れた状態で見学に行かないと、確認すべきことを確認せずにホームのスタッフからの説明などをただ一方的に聞くだけとなってしまい、よく内容を理解しないまま漠然とした印象しか残らない、という失敗になりかねません。
- 7-2)見学の予約をする
- 有料老人ホームにアポイントなく見学に訪れても、対応するホーム長が不在だったり、忙しい時間帯に重なったりすると対応がおろそかになってしまうこともあります。また、全国展開しているような大規模なホームでは各地域毎に専門の相談員が対応するようなケースもあります(つまり、事前に見学の予約をしておかないとその担当者がホームにおらず見学できない・不十分な説明しか得られないといった場合もあります)ので、必ず事前に見学の予約を入れておきましょう。
- 「有料老人ホーム総合ご案内センター」ではホームへの見学予約代行業務も行なっております。詳しくはお問い合わせください(リンクが開かない方はコチラからどうぞ)。
- 「見学予約をしたい旨」「見学希望日時」「見学に行く人数」などを伝えます
- 食事の体験やレクリエーション活動の見学など、特定の曜日や時間帯しか出来ないものもあります。希望がある場合は見学予約時に伝えておきましょう。また、試食をしたい場合は可否や料金についても確認します。
- 予約電話時の応対状況もチェックポイントの1つです。
- (必要に応じて)自家用車で訪問する場合は駐車場の有無の確認、公共交通機関を利用する場合は最寄り駅からの送迎サービスなどの有無を確認します
- 複数のホームを見学する場合は「1つのホームの見学時間が1時間程度」+「移動時間」を考慮して2カ所目以降の予約をします。なお、その際に「前に別のホームへ見学するため、時間が多少前後する可能性があること」を伝えておくとよいでしよう。
- 財務諸表や重要事項説明書など現時点で収集できていない資料があれば、事前に準備しておいてもらうように伝えておきましょう。
- 7-3)見学前の事前準備
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- 見学先有料老人ホームまでの交通手段を確認しておく(車椅子の場合は車椅子タクシーを手配なども)
- 持ち物のチェック(事前に取り寄せた資料、確認点・疑問点を整理したメモ、気づいた点や確認した点などを書き留めるための筆記用具、カメラ、メジャー など)
- ホームへの見学は疲れるものです。体調管理をして体調を整えておきましょう
- 見学している方が入院している場合は外出許可をとる必要があります
- 見学前日もしくは当日の朝に、ホームへ予約確認の電話を入れておきましょう